まず自分のやりたいお店を考える

★コンセプト、店名を決める

  お店作りに一番大事なコンセプトをまず固めます。
 私の場合もともとギャラリーカフェをやりたかったのでコンセプトを決めるときに似たような業態のカフェやギャラリーを巡りました。内装、外装いろんなお店を参考にしました。客層は自分と同年代の20代から30代前半に決め、この年代特有の「自分の行きつけのお店をそろそろ持ちたいな~」なんていう願望を刺激するような皆の隠れ家、秘密基地にしよう、アートと食事も楽しめるお店。こんな感じでコンセプトを固めました。あとは自分の好きなこと、物をザッとあげてみて、カフェ飯は好きだけど量が少ないからボリュームの有るカフェ飯を出して、音楽はハウスが好きだから絶対DJブースは置きたい、お酒大好きだから種類は多めで・・・とこんな具合に自分のお店でやりたいこと置きたい物を絞っていきます。
 最終的にカフェよりお酒をメインにしたダイニングっぽい業態に固まり、人の五感を刺激するようなお店という意味も込めて「Five sense」と名づけました。あとはどんな業態か分かりやすいように頭にcafe and barとつけて・・・
お店のロゴは友人のCGデザイナーさんにお願いして作ってもらいました。タダでやってもらっているのにあーでもないこーでもないと我儘言って作っていきました。
 これで店名、客層、コンセプトは決定。Photo_2

★出店エリア、規模、営業時間を決める

 コンセプトや客層が決まったら、出店エリアとお店の大きさを大まかに決めましょう。
客層や良く一緒に遊ぶ仲間の行動エリアを考えてエリアは決めました。店舗規模は家賃20万円~25万円で25席ぐらいは欲しかったので15坪以上の物件に絞って物件探しを開始。なるべく土地勘のあるところに出店したほうがいいと思います。
 営業時間は最初は不定休にして様子を見てから皆で休みの日を決めました。ターゲットに合わせるか、出店エリアの土地柄に合わせて臨機応変に対応するといいと思います。オフィス街のカフェだったらモーニングから営業して夜は早めに閉めるとか、繁華街だったら遅めに開店して週末は朝まで営業するとかいろいろあると思います。あとは自分の働きたい時間帯を決めてからその時間帯に人通りがある場所を探して出店するとかもあります。 

★商品

 商品作りは業態によって大きく変わってきますが、参考までに。
 いわゆるカフェ飯だけれどお酒にも合う料理、あとは男性でも満足出来るぐらいの
量のメニュー構成にして、ドリンクはコーヒーよりお酒をメインに考えました。キッチンスタッフが決まったのがギリギリだったのでメニュー作りにあまり時間をとれず後悔。準備期間中に自宅のキッチンでもいいので試作やメニュー構成には時間をかければ良かったなと思いました。お店を夢見ている方は今のうちから少しずつ考えておくといいと思います。試作時は写真も忘れずに撮っておきましょう!自分のお店の看板商品を何かに絞って突き詰めていくというのも手です。
 正直Fiveはあまり料理に統一性が無かったです。ランチメニューは日替わりでそれなりに客層など考えて作っていましたが、二年目三年目はどちらかというとパーティーメインに営業体系がシフトしていっていたのでそれでも経営は出来ました。

★内装・外装

 雑誌やネットなどでいろんなお店を見て気になるお店は、スクラップ集やお気に入りに整理しておきましょう。有る程度のイメージを固めておくと物件が決まってから工事する時に楽です。Fiveの場合は物件を決めてからスクラップ集を参考に手を加えていった感じです。内装の参考にしたのはコンクリート打ちっぱなしのギャラリーとアパレルブランドTOGAの当時のショップです。まさに秘密基地。。。
参考にした内装Photo  業者さんに頼む場合は物件決めの段階で飲食店の内装業者さんにかたっぱしから電話して見積もりを取りましょう、見積もりだけだったらタダなので多いにこしたことはないです。

外装はお店の顔なのでお金はかけた方がいいに決まってます。夜はライトアップも重要です。看板類は結構高いです。こちらも何社か見積もりを取って予算枠に忘れずに入れておきましょう。(Fiveは全然お金掛けれませんでした・・・)参考までに3年目に看板を作り直したところはこちら。デザイン込みで楽天で一番安かったので(^-^;

 最近知ったIKEAのホームプランナーが結構使えます。いろいろイメージが沸きやすいのでお勧めです。私が開業した頃はIKEAがまだ出来てなかったのでもうちょっと早く日本出店してほしかった・・・簡単にダウンロード出来るのでためしてみて下さい。
暇があったのでサンプルで作ってみました↓Ikea

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大事なことは自分がやりたいお店を考えることです。周りの人の意見も大事ですが、根っこの部分はちゃんと自分で考えて決めましょう、でないといつまでたってもイメージが固まらないでズルズルと先延ばしになってしまいます。
見て聞いて→考える→決める→実行に移すです。


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